目次

ここではレセプト(診療報酬請求書)作成以外に、レセコンに搭載されている代表的な機能についてまとめました。歯科医院の受付業務、治療、経営に関連するものに分け、それぞれで役立つ機能をピックアップしてご紹介します。

受付業務に必要な機能

患者管理・予約管理

新患登録や予約日を管理する機能です。予約の取り忘れや二重予約を回避でき、患者の住所や電話番号などの個人情報と紐づけて、定期検診の案内や予約日の直前に通知するなどしてキャンセル防止にも役立ちます。

日計表

1日の収支や保険種別毎の診療人数、点数、金額などを確認できる機能です。手書きの日計表では入力ミスや記入漏れなどが発生しやすく、確認作業にも時間を要しますが機能として組み込まれていれば業務がスムーズになります。

会計

保険・自費・その他に分けて会計管理が可能になる機能です。会計時に患者に領収書・診療明細を出力して渡したり、処方箋やお薬手帳ラベルを印刷するなど歯科医院の事務処理を効率化し治療後の待ち時間を減らします。

治療に必要な機能

口腔情報

患者ごとの口腔情報を登録したり表示できる機能です。補綴物の内容や歯の本数、根数などを視覚化し、カルテ入力をサポート。治療計画を立てる際にも役立ちます。

カルテ作成

患者の口腔情報と合わせて傷病名部位や処置内容など登録を行える機能です。カルテ作成は別システムになっていてレセコンと連動させるケースもあります。

エラーチェック

レセプト請求前にエラーチェックを行う機能です。保険点数表の算定ルールと合っているか診断内容に対する点数の妥当性などをシステム上で点検することでミスを防止します。

情報提供文書

患者に提供する診療情報提供文書を作成する機能です。歯科医が入力フォームから必要情報を登録し、受付スタッフが情報提供文書の発行画面から印刷することが可能です。

経営に必要な機能

月計表

月毎の売上を確認する機能です。施設や担当別に条件を設定して集計することも可能です。経営状況を大まかに把握するための指標として利用できます。

経営分析

月計表の売上データに新患数の動向などを加え、多角的に経営状況を分析できる機能です。分析結果をもとに現状や課題を把握したり、今度の方針を決めるのに役立ちます。

予約解析

電話以外にネット予約がどの程度の割合になっているか、キャンセル率はどのくらいかなど、予約に関するさまざまな分析ができる機能です。予約方法検討やキャンセル防止策の参考にできます。

リコール

歯科医院では定期検診のことをリコールと言いますが、月毎のリコール患者や予約、キャンセルなどの状況を管理する機能です。お知らせメールや通知ハガキ印刷とも連携します。

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これを選べば間違いなし! 【診療科目別】
歯科レセコン3

分かりづらい歯科用レセコンを、診療科目別におすすめの3製品で比較してみました。
ターゲットや診療内容に合わせて適切なレセコンを選びましょう。

一般歯科・小児歯科
におすすめ
柔軟なカスタマイズ性と
直観的で簡単な操作性

FLEX NEXT-Pro

FLEX NEXT-Pro
画像引用元:ウィルアンドデンターフェイス公式HP
(https://denf.co.jp/)

特徴

電子カルテ・診療計画・予約・リコールなどの定番機能を備えた上で、部位を選ぶだけでカルテを開かず処置履歴を検索できるなど、使いやすさを追求

電話や遠隔操作サポートで安心。

システム:オンプレミス型

矯正歯科・審美歯科
におすすめ
画像の比較や
編集機能が豊富

oassis

Oassis
画像引用元:Oassis公式HP
(https://o-assis.com/)

特徴

ゴム掛け処置など矯正歯科に特化した記録システム。

画像の編集、手書き、比較、AIによる自動分類、自由配置の組写真など、患者に分かりやすく説明できる機能が多い。

システム:クラウド型

口腔外科・総合病院
におすすめ
医科との連携で
業務を効率化

With

With
画像引用元:メディア株式会社公式HP
(https://www.media-inc.co.jp/product/hisw/)

特徴

医科と歯科でカルテや運用方法を使い分ける必要がなく、二重管理によるミスやトラブルを防ぐ

予約や会計を医科と一本化でき、入院患者にも対応可能。

システム:オンプレミス型