オンラインでレセプトの月遅れ請求を行う流れやメリットについて紹介します。レセコン導入を考えている人は参考にしてみてください。
レセプトの月遅れ請求について
レセプトの月遅れ請求とは、本来請求するはずだったレセプトを翌々月に請求することです。通常レセプトは、翌月10日までに審査支払機関に提出します。ただし翌月10日までにレセプト請求が未提出の場合、月遅れ請求として次の月に提出することが可能です。
月遅れ請求の原因は?
月の途中で区分変更があったり、保険証の更新手続きが間に合わなかったりした場合、レセプトを月遅れ分として次の月に請求することができます。また、レセプト請求をしたけれど不備や記入ミスにより返戻レセプトになった際も、月遅れ請求として提出することが可能です。
例えば1月分の実績は2月10日までにレセプト請求を行います。しかし返戻レセプトなどがあった際は、当月2月分のレセプトと合わせて3月10日までに月遅れとして請求できるのです。
オンラインでレセプトの月遅れ請求を行う流れ
オンラインシステムからダウンロード
オンラインシステムによって、返戻レセプトをダウンロードします。レセプトをダウンロードしていない場合は処理状況の欄にダウンロードするように示されるため、ダウンロードの有無を一目でチェックすることができます。
また、オンライン請求したレセプトだけでなく、紙媒体で請求したものもオンライン上でダウンロードすることが可能です。
レセプトの修正
レセプトコンピュータに取り込み、ダウンロードした返戻レセプトとオンライン上または紙のレセプトを比較して確認・修正を行います。
レセプトの再請求
修正したレセプトは、当月に請求するオンラインレセプトと合わせ、翌月の10日までにオンラインで再請求します。電子ファイルは、国民保険用と社会保険用に分かれて作られるため、送信先には気を付ける必要があります。
また、再請求を行った後に返戻再請求データを削除しておくことも大切です。削除しないと来月分のレセプトに含まれてしまう可能性があるので注意しましょう。
オンラインで月遅れ請求を行うメリット
レセプトの月遅れ請求を紙で行っているという医療機関は少なくありません。しかし紙で行うと人為的ミスが多く、二重チェックなど手間も取られます。月遅れ請求をオンラインで行うことで、さまざまなメリットを得られるでしょう。
まずは、情報を一元管理できて医療機関の間で情報を共有できるということ。また、医療費の不正請求を防げたり紛失を防げたりすることもメリットです。返戻レセプトデータをオンラインでダウンロードすることも可能です。