患者さんとのコミュニケーションはとても大切です。ここでは、コミュニケーションのコツや歯科レセコンの活用方法などについて紹介します。
歯科医院における患者とのコミュニケーションの必要性
信頼関係を築くことができる
コミュニケーションは、歯科医師と患者さんの信頼関係を構築する上で欠かせません。歯科医師は、治療の過程やリスク、費用などを率直に説明し、患者さんが理解しやすいよう配慮する必要があります。
なぜその治療が必要なのか根拠やメリット・デメリットを理解すれば、患者さんの協力意欲も高まるでしょう。コミュニケーションのコツは患者さんのことを憶測で決めつけて会話するのではなく、気持ちを尊重して幅広い関心を持って話を聞くことです。
症状や要望を伝えやすい環境を整える
患者さんからみて、歯科医師が自分の話を聞いてくれているかはその態度で判断します。歯科医師の方はしっかり聞いているつもりでも、そういう態度に見えないことは意外と多いです。患者さんの目を見て、しっかり話を聞き、コミュニケーションを図るようにしましょう。
特に初対面での印象は非常に重要です。丁寧な態度や積極的なコミュニケーションをとることができれば、患者さんは安心感を得ることができ症状や要望を伝えやすくなるはずです。
コミュニケーションのポイント
カウンセリングで双方のコミュニケーションをとる
治療を行う前にまずカウンセリングを行い、患者さんの要望を聞いた上で治療計画を立てていきます。本来では、ここでコミュニケーションを図り治療法のすり合わせを行う必要がありますが、歯科医師によっては単に持っている知識を披露するだけでの時間になっているかもしれません。
このような事態にならないために、カウンセリングでは患者さんに質問を投げかけることが大切です。症状や治療説明をした後に「いかがですか?」と問いかけることで、患者さんの治療に対する不安や疑問点をヒアリングすることが可能です。質問に対し的確な回答をすることで、スムーズにコミュニケーションをとることができます。
患者に正しい知識をつけてもらう
コミュニケーションをとる中で、患者さんに正しい知識をつけてもらうことも大切です。手順としては、まず患者さんがどれだけ自身の歯の状態や治療法の知識を持っているか確認するところからはじめます。質問を投げかけ、その答えのレベルに応じて必要な情報を補足することで、患者さんは正しい知識を持つことができるでしょう。
例えば予防について気を付けていることを聞けば、生活習慣が見えてきます。患者さんが行っている対策を聞き、誤っている場合には間違いの理由や正しい予防法を教えてあげるようにしましょう。
コミュニケーションで不安を軽減
患者さんとのコミュニケーションによって、治療への不安を軽減することも可能です。不安を軽減するための第一歩は、その原因を理解すること。虫歯治療に対する不安は、痛みへの恐れや道への恐怖、費用の心配などの要因から生じることが多いです。
患者さんの不安を軽減するためには、治療の手順や予想される痛み、治療の目的などについて詳しく説明しましょう。痛みへの恐れが強い場合、麻酔の使用や鎮静剤の利用について話せば安心します。患者さんの立場に立った気配りをすることが大切です。コミュニケーションを工夫することで、良好な関係を築くことができるでしょう。
患者とのコミュニケーションに歯科レセコンは活用できる?
歯科レセコンには患者さんの治療内容のほか、カウンセリングで得られた情報も記載することができます。日々たくさんの患者が訪れるクリニックでは、一人ひとりの情報を覚えるのは非常に大変です。
レセコンに記録できればすぐに情報を確認できるため、コミュニケーションのサポートツールとして活用することができます。コミュニケーションによって患者さんとの信頼関係を築き、患者離れを防ぎましょう。