歯科助手・医療事務が行う業務の中で重要なレセプト業務。業務の流れや効率化する方法など見ていきましょう。
歯科におけるレセプト業務とは
歯科医院で働く医療事務の仕事の中でも、「レセプト業務」はとても大切な役割のひとつです。レセプトとは、簡単に言うと患者さんが受けた治療内容とその費用を記録した明細書のことで、健康保険組合などの保険者に対して「この治療にかかった費用を支払ってください」と請求するために使われます。
通常、患者さんは治療費の3割を自分で支払いますが、残りの7割は保険でまかなわれます。その7割分の費用を保険者に請求するため、レセプトを作成して提出する必要があります。
この作業は月に1回まとめて行われるのが一般的で、その月に来院したすべての患者さんの分のレセプトを提出します。
提出されたレセプトは審査機関でチェックされ、内容に問題がなければ明細書に書かれている金額が歯科医院に支払われるという流れです。
つまり、レセプト業務は歯科医院の経営を支えるとても重要な仕事であり、正確さと細やかな注意が求められます。
医療事務や歯科助手としてこの業務を担当するには、治療内容をきちんと理解する力や、保険制度についての知識も必要となるでしょう。
レセプト業務の流れ
診療情報をレセコンに入力
患者さんが受けた治療内容をコンピューターに記録する作業のことです。このとき使用するのが「レセコン」と呼ばれる専用のコンピューターで、治療内容を入力することで自動的に点数計算をしてくれます。また、入力した内容に誤りがないかをその場でチェックしてくれる機能もあるため、入力ミスを防ぐこともできるのです。
最近では電子カルテとレセコンが連動しているケースも多く、医師がカルテに記録すると自動でレセコンにも反映されるため、以前に比べ医療事務の手間も減少しています。
レセプト作成
診療情報の入力が完了すれば、レセコンからレセプトを出力します。手作業で点数を計算する必要はなく、すべてレセコンが処理してくれるので、スムーズにレセプトを作成できるでしょう。もし何か間違いがあった場合も、レセコンがその場でエラーを知らせてくれるため、ミスによるリスクも防ぐことが可能です。
医師のチェック
レセプト作成後、最終確認として医師がレセプトの内容を見直すことも行います。確認が終わったレセプトは審査支払機関に提出します。提出方法には紙で送るものと、電子データで送る「電子レセプト」の2種類がありますが、電子レセプトの方がやり取りがスムーズであるため、最近では主流になりつつあります。
レセプト業務を効率化するには?
チェック機能などが充実したレセコンに変える
診療報酬の審査は細かく厳しいため、レセプトの内容に少しでもミスがあると、査定されたり返戻されたりしてしまう可能性があります。そうなると再提出が必要になり、手間も時間もかかってしまいます。
そのため、目視だけでチェックを行うのではなく、チェック機能が充実したレセコンを導入するとよいでしょう。保険証の番号の間違いや薬剤と病名との不一致などを自動で検出してくれるシステムが搭載されており、活用することで業務負担の軽減に繋がります。自分の働く現場やチェックの内容に合わせて設定をカスタマイズできる機能があるレセコンもあり、用途に合わせて選ぶとよいでしょう。
そのほか、レセコンとは別にレセプトチェック専用のソフトウェアを導入する方法もあります。これらのソフトは、診療報酬点数の自動チェックや算定ルールの判定など、専門的な判断が必要な部分にも対応してくれるので、より正確なレセプト作成も可能となります。


