訪問歯科に向いている歯科レセコンの特徴

目次

訪問歯科診療は、高齢化社会の進展に伴い、ますます需要が高まっています。この分野では、診療内容の記録や保険請求業務など、外来診療とは異なる特有の業務が発生します。それを効率化するために、歯科レセコンが大きな役割を果たしています。本記事では、訪問歯科対応の歯科レセコンの機能、選定ポイントなどを解説します。

歯科レセコンの役割と訪問歯科診療の業務

訪問歯科診療は、患者の自宅や施設に歯科医師が出向き、診療を行います。この診療形態には以下のような特徴があります

  • 患者の住所や訪問先の情報管理
  • 医療保険と介護保険の請求業務
  • 診療スケジュールの効率的な管理
  • 医療記録の正確な記録と共有

これらの業務は手作業では煩雑になるため、歯科レセコンを導入することで、業務の効率化とレセプトの正確性向上を目指せるでしょう。

訪問歯科対応の歯科レセコンの主要機能

訪問スケジュール管理

訪問歯科診療では、患者ごとの訪問スケジュールを効率的に管理することが重要です。歯科レセコンには、訪問日時や場所、診療内容を簡単に登録できるスケジュール管理機能が搭載されている製品もあるため、スケジュール管理に役立てられるでしょう。また、複数のスタッフが同時に利用できるクラウド型レセコンでは、リアルタイムでの共有も可能です。

カルテの管理と記録

訪問先で診療内容をその場で記録できるモバイル端末対応のレセコンがあるため、帰院後にカルテを再入力する手間を省き、業務の効率を向上させることができるでしょう。

医療保険と介護保険の請求

訪問歯科診療では、医療保険と介護保険の請求が必要になる場合があります。対応するレセコンを導入すれば、複雑な請求業務を簡素化し、正確な処理がしやすくなるでしょう。たとえば、訪問診療料や交通費、特定保険医療材料費の計算を自動化する機能などが利用できます。

文書作成支援

訪問歯科診療には、訪問指示書や診療報告書などの文書作成が伴います。歯科レセコンにはこれらの文書をテンプレートに基づいて簡単に作成できる機能が搭載されているため、文書作成の負担を軽減できるでしょう。

歯科レセコンの選定ポイント

必要な機能が搭載されているか

訪問歯科診療に必要なスケジュール管理、カルテ記録、保険請求対応などの機能が充実しているかを確認しましょう。

操作性

日々の業務で使用するツールであるため、直感的に操作できるかどうかが重要です。特に訪問先では、時間的制約がある中で迅速に操作できることが求められます。

サポート体制

導入後のサポート体制も選定時の重要なポイントです。システムのトラブル時に迅速に対応してくれるサポートがあるか、また、診療報酬改定などの制度変更への対応が確実かどうかを確認しましょう。

導入費用とランニングコスト

初期費用だけでなく、月額利用料やメンテナンス費用、アップデート費用なども含めて総合的にコストを検討してください。

歯科レセコンメーカー徹底比較!
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これを選べば間違いなし! 【診療科目別】
歯科レセコン3

分かりづらい歯科用レセコンを、診療科目別におすすめの3製品で比較してみました。
ターゲットや診療内容に合わせて適切なレセコンを選びましょう。

一般歯科・小児歯科
におすすめ
柔軟なカスタマイズ性と
直観的で簡単な操作性

FLEX NEXT-Pro

FLEX NEXT-Pro
画像引用元:ウィルアンドデンターフェイス公式HP
(https://denf.co.jp/)

特徴

電子カルテ・診療計画・予約・リコールなどの定番機能を備えた上で、部位を選ぶだけでカルテを開かず処置履歴を検索できるなど、使いやすさを追求

電話や遠隔操作サポートで安心。

システム:オンプレミス型

矯正歯科・審美歯科
におすすめ
画像の比較や
編集機能が豊富

oassis

Oassis
画像引用元:Oassis公式HP
(https://o-assis.com/)

特徴

ゴム掛け処置など矯正歯科に特化した記録システム。

画像の編集、手書き、比較、AIによる自動分類、自由配置の組写真など、患者に分かりやすく説明できる機能が多い。

システム:クラウド型

口腔外科・総合病院
におすすめ
医科との連携で
業務を効率化

With

With
画像引用元:メディア株式会社公式HP
(https://www.media-inc.co.jp/product/hisw/)

特徴

医科と歯科でカルテや運用方法を使い分ける必要がなく、二重管理によるミスやトラブルを防ぐ

予約や会計を医科と一本化でき、入院患者にも対応可能。

システム:オンプレミス型